ひとつだけ決まっていること
私たちは皆、生まれてきた時から必ず決まっていることがひとつだけあります。
それは、何か。
勘の良い方ならもうお気づきかもしれませんが、
そう、誰しも『人生の終わり』を迎える時が来るということです。
私たちは、生まれてきたら、遅かれ早かれ、必ず人生の終わりを経験します。
突然、体の調子が悪くなったり、突然、難病が発覚したり、
健康診断で再検査になり、詳しく検査すると癌が見つかったり、
そこから、これまで生きていたあたりまえの人生は激変します。
私自身、両親の人生の終わりを経験しています。
共に68歳という若さで。
2人とも入院、退院を繰り返し、病と戦い続けてきました。
とてもつらいものも含めた様々な検査と治療、そして手術。
父は心臓と肺炎、母は潰瘍性大腸炎からの癌でした。
実は、面と向かって両親に「産んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」と、ちゃんと目を見て言葉で伝えたことがありません。
恥ずかしさもあって、なかなか言葉にして言えてなかったというのが本当のところです。
親がいなくなるなんて小さい頃はもちろん、大人になってからもそこまで想像したことなんてありませんでした。
しかし、もうすぐ本当に危ないかもしれないと感じた時に、”その時”がきた時に、初めて本当に親の最後を意識し始めます。
感謝を伝えたくて伝えたくて、でも痛そうに辛そうにしている本人に対して、そんな状況を目の前にして、言えない・・・出てこない・・・。
『もうこれで終わりなんだよ』と言っているようで、結局最後まで口に出して伝えることはできなかった。。。
『何でもっと早く、両親がもっと元気な時に言っておかなかったんだろう』
ものすごく、ものすごく、ものすごく後悔した。それは現在でも変わっていない。
そして、これからその後悔がなくなることはない。
だから、だからこそ、
伝えたいことは、伝えられるうちに伝えたほうが絶対に良いです。
元気な時に、ちゃんと面と向かって感謝の気持ちを伝えた方が良いです。
私のように伝えたくても伝えられないこともあるんです。
これは大切な人はもちろん、自分にも言えることですが、
今日はあっても、明日がないこともあるんです。
明日がやってこないこともあるんです。
あたりまえに来ていた明日がこないこともあるんです。
明日が来るのはあたりまえじゃないんです。
伝えていればよかったではもう遅いんです。
伝えたいと思った瞬間に伝えてください。
会えないなら、電話でもぜんぜん良いと思います。
今日何が起こるかわかりません。
明日何が起こるかわかりません。
伝えたくても伝えられなかった。
どんなに願ったところで時間は戻らない、戻せない。
その瞬間の気持ちや思いを大切に。
冒頭にもあったように、
みんな生まれてきた時から、ひとつだけ決まっていることがあるんです。
どこかのタイミングで、誰しも『人生の終わり』を迎えるということです。
私たちに与えられた時間は有限です。
伝えられるその時に、あなたの大切な人に、
あなたからの感謝、想いを、ぜひ伝えてください。
心から応援しています。