上機嫌アンテナを味方につける
毎日色々な出来事が起こります。そんな中、ご自分の機嫌はご自分でとることができていますか?また、常に上機嫌でいれたらいいなと考えたことはありますでしょうか?
今回は、上機嫌でいることの大切さやメリット、自分でできる上機嫌でいるために心がける5つのことをご紹介します。
目次
上機嫌アンテナを味方につけるために
私たちの脳の機能のひとつに、
RAS(ラス:Reticular Activating Systemの略)というものがあります。
日本語で言うと、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という、
”情報を取捨選択するフィルター”のようなものがあります。
私たちがいるこの世界には、そして私たちの目の前には、数えきれないほどの情報があります。
それらを視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚といった五感を通して様々な情報を取り入れています。
ですが、その目の前にあるすべての情報を取り入れようとすると脳がパンクします。
そのため、自分にとって必要な情報を取捨選択して脳に認識させてくれているのがRAS(ラス)という機能です。
そしてRAS(ラス)は、上機嫌アンテナを味方につけることで、さらに強力な味方になってくれます。
自分にとって必要な情報が入ってくるのはアンテナ次第
冒頭にもありましたように、RAS(ラス)という機能が自動で働き、私たちは自分に必要な情報だけを日々取り入れています。
わかりやすい例えで言うと、
例えば椅子に座った状態で、
デスクの上にあるパソコンやノート、または本などに集中して仕事や勉強しているとします。
その時、椅子に座っている自分のおしりの感覚って感じているでしょうか?
この文面を見て初めておしりの感覚を意識するかと思いますが、
おそらく、これを見るまでは感じていなかったのではないでしょうか。
その時の自分の必要な情報は、デスクの上のパソコンやノート、または本などの情報であり、
おしりの感覚という情報は必要のない情報で遮断されていたということです。
つまり、自分のアンテナ次第で取り入れる情報は変わってくるということ。
上機嫌の時と不機嫌の時ではアンテナの感度が違ってくる
私自身、気分のいい時やそうでない時。もちろんあります。
楽しんでいる時や嬉しい時、ワクワクしているときなど上機嫌な時もあれば、
ミスして落ち込んだり、よくないことが起こったり、考え込んでしまうといった不機嫌な状態になることもあります。
生きていると良いことも悪いことも起こるのは当然です。
ただ、気づいたことは上機嫌でいる時と、不機嫌でいる時で自然とアンテナの感度が違うということです。
上機嫌の時は、嬉しいことや楽しいことなどのポジティブな面に勝手にフォーカスしていますが、
不機嫌の時は、悪いところばかりに意識が行きがちでネガティブな面に勝手にフォーカスしていました。
その結果、
上機嫌の時は、自分にとって大切なことや、必要なものや新たな気づきが多く、
不機嫌の時は、何も手につかなかったり、かなり視野が狭くなっていると感じます。
上機嫌でいると応援する人・応援される人になる
そこで気づいたのは上機嫌でいることの大切さ。
例えば、自分が上機嫌なのか、不機嫌なのかで、同じ時間に同じ人と同じ場所にいて同じ出来事が起こったとしても、取り入れる情報が違ってくる。
そして、自分の状態は、周りにも良くも悪くも影響を与えているということ。
イライラしている人とニコニコしている人がいたら、自然とニコニコしている人に話したくなるでしょう。
めんどくさそうな人と、一生懸命な人がいたら、一生懸命な人を応援したくなるでしょう。
あなたの近くにもいませんか?いつも楽しそうで笑顔が多い上機嫌な人。
そんな上機嫌でいる人の周りには、自然と人が集まっていて応援されている。
また、自分が上機嫌でいると、自分の中にも余白が生まれ、誰かを応援することもできる。
上機嫌アンテナを味方につけるために心がける5つのこと
”自分の機嫌は自分で取る”ということがとっても大切だということに気づいた私は、どうすれば普段から上機嫌でいられるのかなということを考えてみました。
そして、上機嫌でいるためにこの5つを心がけることにしました。
1:リラックスできる自分時間をつくる
日々いろいろな出来事があります。それにより、私たちの感情は変化します。
ストレスを感じることも、自己嫌悪になったり、落ち込むこともあるでしょう。
1人でも抱えるものも多い上、もちろん1人で生きているわけではありませんので、周りの人との調和も大切です。
だからこそ、リラックスできる自分だけの”自分時間を過ごす”ということは必須です。
なんでも良いと思います。ただ、自分がその時してほしいことを自分にしてあげる。
そういった自分を大切にする時間を取り、本来の自分にもどるということはとても大切でした。
2:すべてにおいて起こったことをプラスに捉えてみる
物事にはプラスの面とマイナスの面が必ずあるという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ひとつの出来事というのは、捉え方次第でプラスにも、マイナスにも変化させることができます。
だからこそ、その起こった出来事を常にプラスの面を捉えられるように意識しています。
この出来事はマイナスの面を見ればこうだけど、プラスの面を見るとこうだなといったように、
色々な角度から物事を見て、自分の中で視野を広げ、幅を持たせてプラスになるように捉えています。
3:人と比べるのをやめる
これは、個人的にはとても難しいと感じるところでもあります。
現在でも、つい自分と他人を比べてしまうこともあります。
ですが、
自分は自分の人生を生きていて、自分の課題をこなしていて、
その人はその人の人生を生きていて、その人の課題をこなしている。
そうゆうことなんですよね。
1人として生まれてから同じ環境や境遇、同じ経験をしているわけではありませんので、
なにも比べる必要はないということです。
やってきたことも過ごしてきた時間の使い方も違うわけですから。
そんな中で、出会う人がいて、その中でも合う人や合わない人もいる。
合う人に出会えたことは奇跡だし、
合わない人に出会えたことも奇跡。
みんな違ってみんないい。
なにも比べる必要はなく、自分の人生は自分が好きなようにアレンジしていくということに集中すればいいのです。
4:見返りを求めない
誰かに何かしてあげた時に、なんとなく見返りを求めている自分がいたりしませんか?
それぞれ価値観は違いますので、どれぐらいの見返りを求めているかは様々だと思いますが、
これをこれだけやってあげたから、これぐらいのお返しがあるかな?みたいな・・・
そして、それ相応のものが返ってこなかったら、なんだかその相手を低く評価してしまったり。
これって、どこかで相手に期待している自分がいるからではないでしょうか。
そして、期待通りにいかなかったり、期待の度合いが大きければ大きいほど、カッガリしてしまいます。
ですが、
自分が勝手に期待して、勝手に不満に感じているだけで、相手に求めるというのは少し違うような気がします。
例えば、募金やボランティアなども同じかもしれませんが、
自分ができる範囲で、無理しない範囲で誰かの助けになればそれでいい。
これは、相手に期待しないというよりは、
そもそも、なにかしてもらおうとすら思っていなくて、
誰かの役に立ったということは、喜んでもらえたということ。
何かしてほしいから、やるのではなく、
誰かのためを思ってやってあげる。
これだけで良いのではないでしょうか。
小さなことであっても、自分が生きた痕跡を残すぐらいの気持ちで良いのかなと。
そしてそれは、自分にとってもきっと良い経験になっているはずですから。
5:ありがとうを味方につける
昔の私の口癖は、「すみません」でした。
何か親切にしてもらった時や、助けてもらった時、
とっさに出る言葉が、「すみません」
これっておかしいですよね。
感謝しないといけないのに、なぜか謝ってる・・・
「すみません」と言っている自分をまったく気にしていませんでした。
無意識ってやつですね。
あるとき、
誰かに何かしてあげた時に、「すみません」って言われたんですよね。
ふとその時、なにも悪いことされてないのになんで謝られたんだろうって。
そうか、自分も「すみません」って言ってたから、同じ感覚を相手に与えていたんだなと気づきました。
「ありがとう」「ありがとうございます」
感謝の言葉はこっちだ。
「ありがとう」って言われる方が単純に嬉しい。
どんなに些細なことであっても、相手のことを思ってやったことに変わりはない。
そして、感謝するほうも感謝されるほうも気持ちいい。
”ありがとう”には様々な良い効果があります
脳科学的にもとても効果があると言われていて、
幸せホルモンである『セロトニン』が分泌されることで、
・幸せな気分になる ・嬉しい気持ちになる ・前向きになる ・ポジティブになる ・笑顔につながる ・人間関係がよくなる ・自分にも相手にも自信を持たせることができる |
と良いことづくめ。
つまり、自分も周りにいる人も上機嫌につながるということ。
『ありがとう』をたくさん使って、たくさん伝えていきましょう。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
上機嫌でいることが、自分にとっても周りにとっても良いことばかり。
どうせ同じ時間過ごすなら、
上機嫌アンテナを味方につけて、楽しく自分らしい時間を過ごしていきましょう。