興味のないものは意識に入らない
人は、興味のないものは意識に入ってきません。
これは、スコトーマ(心理的盲点)という人の機能です。
例えば、普段生活していて、道を歩いていると、不特定多数の人とすれ違ったりすることもあれば、
多種多様なお店があり、マンションやビル、会社など様々な建物もあります。
それらはそこに存在していますが、その全てに気づいていますでしょうか?
一瞬目に入ったとしても、自分が興味のあるもの以外は恐らくそこまで注目することもな、ある意味気が付いていないと思います。
例えば、僕はパチンコ屋さんが目に入ってきません。
ある時、知人に道を尋ね、教えていただいた時の話です。
道を説明する時って、ほとんどの場合、交差点や大通り、お店や建物などの目印を元に説明をしてくれることが多いと思います。
その方に、「〇〇というパチンコ屋の近所だよ」と言われても、
そのパチンコ屋さんがそこにあったのかわかりません。
パチンコに重要性を置いていない僕の頭の中の地図には、そのパチンコ屋さんが登録されていないのです。
ほとんどの場合、パチンコ屋さんといえば、
鮮やかなネオンと、看板。比較的大きめの建物の場合が多いかと思います。
どちらかといえば他のお店より、目立ちやすい作りとなっているように思います。
しかし、パチンコに興味のない僕には、
そこに存在しているあんなに鮮やかで、大きな建物なパチンコ屋さんが見えていないのです。
これがスコトーマです。
心理的に盲点となっているということです。
人の機能っておもしろいですよね。
興味のないものや関心のないものは、そこにあっても見えていないのです。
これは目に見えるものであっても、人との会話の中でも同じで、興味のないものや関心のないものは、
そこにあっても見えていないし、聞いているようで、入ってきていないのです。
そして、見える見えないの基準はどうやってできているのかといえば、それは個々によって異なります。
個々の過去の”記憶”や”経験”。そして、”重要性”がスコトーマ(心理的盲点)を生み出しています。
しかし、このスコトーマがあるおかげで、私たしはエネルギーの消費を抑えることができているのです。
なんでもかんでも、情報を吸収していると脳がパンクしてしまいます。
全ての見える情報を吸収することは不可能なのです。
だから決して、見えていないというところを否定することはありませんし、ありがたい機能でもあるのです。
そして、人が変化する時は、このスコトーマを外すことで新たな角度で情報を取り入れることができ、自分を変化させることに繋がります。
仮に、僕がパチンコに興味がでてきたとしたら、自然と街中のパチンコ屋さんが目に入ってくるということ。
コーチングは、そんな脳の機能を使った科学でもあります。
未来の自分に必要なものに興味を持つって、とても大切なことですね。