気分を上げる何か
相手のことに対してどのように捉えるか、どのように感じるかは、
その時の自分の心の状態によって変わってきます。
自分が良い気分の時に会った人に対しては、好意的であったり、
受け入れやすかったりするけど、
イライラしていたり、落ち込んでいる時に会った人に対しては、
不快に感じたり受け入れにくかったりする。
人は、無意識のうちにその時の自分の感情と同じ情報を集めようとしています。
嬉しいことがあったり、幸せを感じている時は、
周りのことにありがたいと思えたり、愛おしくさえも思えたり。
逆に、
嫌なことがあった、落ち込んでいる、悩んでいる、頭の中が心配事でいっぱいの時などは、
どうしても周りのこともマイナスに捉えやすくなり、
普段はそうでもないのに、ちょっとしたことでイライラしたりすることも。
このように、その時の自分の心の状態で、
同じ出来事であっても受け取る情報、
そして、それによりその後の現実がまったく違うものになることもある。
しかし、これを理解しておけば、事前に自分をアレンジしておくことができます。
例えば、
人に会う前に自分の心の状態、つまり、自分の気分を上げておくことで、
相手を好意的に受け入れやすい状態となり、
相手に良い印象を与えることにも繋がります。
逆にいうと、
相手から好印象や高評価が欲しいときは、
相手が心地よく快適で気分の良い状態でいてもらえる状況を用意するのもポイント。
周りにいませんか?
いつも元気で明るくて親切で楽しそうで一緒にいるとその場が明るくなる人。
そして、
いつもマイナス思考で、なんでも人のせいにしたり、ちょっとしたことでイライラしたり、常に人の文句言っている人。
このように、どのような自分でいるのかで受け取っている情報は様々、結果このような違いが生まれてきます。
私たちには、
「RAS ラス(網様対賦活系)」という、受け取る情報にかけるフィルターの機能が備わっています。
人の脳の活性化ネットワークのことで、
毎秒毎秒五感に入ってくる大量のメッセージの中のどれを意識するかを決定する役割を果たすもの。
見ている、聞いている、感じているなどの情報の全てを受け取ると、
脳がパンクしてしまうためにフィルターをかけて取捨選択を行い、
その時の自分に必要な情報だけを取り入れています。
この自分の心の状態というのは、
入ってくる情報すべてに関係するといっても過言ではありません。
良い気分の状態でいるだけで、
新たな気づきや発見があったり、思ってもみなかったアイデアが生まれたりします。
ぜひ、『自分の気分を上げる何か』『相手の気分が上がる何か』をひとつでも持っておくことをおすすめします。